2024年12月15日日曜日

タクトスイッチ®機構設計技術 | 接点・抵抗技術 | 技術 | 製品・技術 | アルプスアルパイン

タクトスイッチ®機構設計技術 | 接点・抵抗技術 | 技術 | 製品・技術 | アルプスアルパイン

タクトスイッチ®機構設計技術

「押し心地」を自在に作り出す、タクトスイッチ®に込められた機構設計技術。

機器の操作部には、「押す」「回す」といった物理動作を伴うものが多く、その感触は構成部品の機構設計技術が担っています。アルプスアルパインが絶え間なく高め続けてきた、この機構設計技術の結晶といえる製品のひとつが「タクトスイッチ®」です。最小2.6×1.6mmという小さなスイッチには、押し心地を自在に創出するための技術とノウハウが込められています。

タクトスイッチ®とは

操作時に明瞭なタクティルフィードバック(クリック感)をもたらし、民生機器や自動車関連/産業用電気機器などのマン-マシン・インターフェースとして、幅広い用途に使用されている押しボタンスイッチです。

年間生産約50億個、世界トップクラスのシェア

1976年に生産を開始したタクトスイッチ®は、操作性・利便性の高さが認められ、家電やAV機器から自動車、スマートフォンなどに広がっていきました。2023年までの累計生産は1,550億個以上、年間生産約50億個、1秒間に約160個作られている計算で、この種のスイッチでは世界の数あるメーカーの中でトップクラスのシェアを誇り、2,000社を超えるお客様へ製品を供給しています。
基本部品がわずか3~7点という構成にも関わらず、さまざまな工夫を凝らして性能と品質を高めるとともに、幅広い製品バラエティを展開。小型・薄型設計はもとより、近年はスマートフォンやウェアラブル機器などで求められる防水・防塵機能規格(IP67/IP68)に対応した製品も開発しています。

※防水・防塵対策については、「製品基礎知識別ウィンドウで開きます」のページで詳しく解説しています。

内部構造とフィーリング

メタルドームを採用した製品はシャープな押し心地、ラバードームを採用した製品はソフトな押し心地になり、搭載箇所や用途に応じて求められる作動力(押した時の重さ)やストロークが決まっていきます。メタルコンタクトが可動接点として上下し、固定接点と接触すると通電するという非常にシンプルな構造でありながら、構成部品の素材や形状の組み合わせによってさまざまな感触を作り出します。オン/オフなどの信号伝達を行う機能的な価値に加えて、アルプスアルパインではこうした感触創出が機器本体の付加価値を左右すると考え、技術の深耕に取り組んでいます。

感触要求に応えるために

アルプスアルパインのタクトスイッチ®は実に1,000種を超えるバラエティがあり、お客様のニーズに応じたスペックや仕様からお選びいただけます。また、既存品にはない新たな押し心地をお求めの場合は、特性(感触や音)/寿命(耐久性)/サイズのご要望を伺ったうえで新規設計を行うことも可能です。
最も重要な要素である特性は、「F-Sカーブ」で表すことができます。縦軸が荷重、横軸が移動量で、スイッチのフィーリングを決める作動力・復帰力・クリック率などを確認できます。そして、求められる押し心地の実現に向けて、素材加工技術、金型の精密加工技術、シミュレーション技術、感触測定器などを用いた厳格なテストによって応えていきます。圧倒的な製品バラエティと、フィーリングを形にする設計開発力で、お客様に最適な製品をご提供します。

ノウハウをデータベース化する

フィーリングを可視化するF-Sカーブは、直接やりとりをするお客様だけでなく、スイッチ開発全体に大きなメリットをもたらしました。アルプスアルパインでは20年ほど前から、F-Sカーブに基づく設計開発ノウハウのデータベース化を推進。それまでは熟練の設計者が経験則をもとに試作品を作るカット&トライ方式が採用されてきましたが、定量的かつ論理的に設計を進めることが可能になり、感触創出の精度と品質が飛躍的に向上しました。設計者の頭の中にあった知識やノウハウをデータベースに蓄積することで、高度な解析を実施したうえで、試作品の製作前にパソコン上でのシミュレーションを行えます。試作品の完成度を高めるとともに、作業にかかる時間とコストを削減し、お客様によりスムーズにきめ細かく応えることができます。

ブランドイメージに関わる押し心地

近年、HMIデバイスのフィーリング開発への要求がさらに高まっており、感触や音などの特性はブランドを差別化する手段のひとつとして改めて注目されています。人間は指先で微細な感触の違いを感じ分けることが可能で、スイッチを押した時に「心地いい」「滑らか」「小気味好い」「高級感がある」「安心感がある」といった感覚を得ています。
アルプスアルパインでは感触創出のノウハウを蓄積するとともに、大学と連携して工学的な研究アプローチや、実証実験にも取り組んでいます。人が触れて操作するタクトスイッチ®は、まさに感性に訴えるデバイスで、その押し心地は時として製品や企業のイメージを左右します。これからもお客様が求めるフィーリングを創出し、ブランドイメージを支える製品開発を進めます。

感触創出の取り組みに加えて、耐久性や信頼性なども妥協なく高め、圧倒的な製品ラインアップを展開するタクトスイッチ®。さらに、組立工程を熟考した自社開発の全量自動機生産により、安定品質・安定供給を実現します。設計開発から生産体制まで追究し、お客様のニーズにお応えします。

2024年12月12日木曜日

【訃報】 第二次世界大戦で日本を欺いたナバホ族最後の「コードトーカー」が107歳で死去 [朝一から閉店までφ★]

【訃報】 第二次世界大戦で日本を欺いたナバホ族最後の「コードトーカー」が107歳で死去 [朝一から閉店までφ★]

【訃報】 第二次世界大戦で日本を欺いたナバホ族最後の「コードトーカー」が107歳で死去 [朝一から閉店までφ★]


2024年12月12日 07時00分

https://gigazine.net/news/20241212-john-kinsel-language-navajo/

第二次世界大戦中の日本の暗号解読者は優れた解読能力を持っていたといわれていますが、ナバホ語は文字がなく複雑であったため、解読はほぼ不可能でした。
これを利用し、ナバホ族のコードトーカーらは手りゅう弾は「ジャガイモ」、水陸両用車は「カエル」、急降下爆撃機は「チキンホーク」、
12月は「固まった雪」という具合に、軍事用語をナバホ語に言い換えて部隊の動きや敵軍の位置などを伝え合いました。

キンセル氏も3つの暗号の開発を手伝っています。1つ目は戦車を意味する「亀」で、2つ目は飛行機全般を指す「鳥かご(bird carriers)」です。
ルートを意味する3つ目の「ウサギ道」は、キンセル氏自身が考案したものだったとのこと。

日本は最後までナバホ語の暗号を解読できず、コードトーカーらは太平洋戦争における連合軍の勝利に大きく貢献しましたが、キンセル氏はそのことを自慢せず、多くを語りませんでした。

キンセル氏は、自分がどう活躍したかより共同体や部族、あるいは海兵隊の一員であったことを重んじており、戦争の経験を語るときも「私(I)」ではなく「我々(We)」を使ったといわれています。

ニグレン大統領は「キンセル氏は海兵隊員であり、ナバホ族のコードトーカーとして最大の責任を負いながら、最も恐ろしい状況下で勇敢かつ無私の心で私たち全員のために戦ってくれました。
彼は戦友たちとともに、アメリカの海兵隊のため、アメリカのため、そして戦時下のナバホ・ネイションを守るために戦ったのです」と述べました。

古川玲昌@憲法改正反対/戦争反対/対米自立さんによるXでのポスト



 
 
古川玲昌@憲法改正反対/戦争反対/対米自立
⁦‪@gchunlngchng1‬⁩
これは、名演説👋
良いと思った方は是非拡散してください🙏

#れいわ新選組 #くしぶち万里 共同代表

『被爆者の声は"核兵器は絶対悪"。その被爆地で核抑止力を認めるというのは被災地を冒涜。』🔥🔥🔥
#全ての核と戦争の廃絶を祈ります pic.x.com/gKr5ahzx3F
 
2024/12/12 19:01
 
 

2024年12月10日火曜日

書籍詳細 - 文部省の国体明徴政策 - 創元社


https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=5005

文部省の国体明徴政策

思想はどのようにして政策になるのか


植村 和秀 著

単行本

刊行年月日:2025/02/17
ISBN:978-4-422-20479-6
判型:A5判 210mm × 148mm
造本:並製
頁数:432頁

↓ただいま予約受付中です

お気に入りに追加商品へのお問い合わせ

シェアする        


内容紹介

日本の官僚制が抱える根本的問題に迫る研究

昭和10年の天皇機関説事件を梃子に、文部省が火中の栗を拾うようにして本格的に乗り出した国体明徴政策。文部官僚伊東延吉を軸に進められたこの政策は、様々な問題をはらみながらも、昭和12年の『国体の本義』発行よって世間の耳目を集めることになる。従来はイデオロギー批判が主であった主題を、近代的な官僚制の一政策として捉え直し、思想の政策化過程を克明に明らかにすることで、日本的官僚制の宿痾をえぐりだす研究書。
もっと見る

目次

■序章 主題と研究視角
第一節 主題――思想的政策
第二節 研究視角――思想はどのようにして政策となるのか
■第一章 文部省の国体明徴政策の歴史的位置
第一節 国体明徴政策への意欲
第二節 文部省の立場の弱さ
第三節 文部省首脳の変転
第四節 国体明徴政策への批判
■第二章 『国体の本義』と文部省の政策志向性
第一節 文部省としての公式の政策志向性
第二節 編纂時の文部官僚の政策志向性
第三節 編纂に関わった研究者の思想的立場
■第三章 教学刷新評議会の議題設定――国体明徴のための教学刷新
第一節 内閣審議会と文部省の関係
第二節 日本と西洋と東洋の思想的関係
第三節 東洋文化の醇化と天皇機関説批判
第四節 善く生きることへの欲求
第五節 思想的探究に優位する会議進行
第六節 国体を明徴にするという課題
■第四章 教学刷新評議会の会議運営――議事進行と答申決定
第一節 委員の選任と構成
第二節 特別委員会への議事進行
第三節 特別委員会での議事進行
第四節 議題設定や答申草案への委員の懸念と異論
■第五章 国体明徴政策への疑問点
第一節 文部省は思想を担いうるのか
第二節 文部省に政治的変革は可能なのか
■第六章 文部省と国体明徴政策に対する外部評価
第一節 政策立案の必要性と優先性
第二節 政策目的達成への有効性
第三節 文部省の政策担当能力
第四節 国体明徴政策の特性
■終章 国体明徴政策の企画立案に対する批判的検討
第一節 教学局設置という政策実現手段
第二節 利己主義としての自由主義という思想理解
第三節 官庁の利己主義への無批判
第四節 醇化の方法の非提示
第五節 本書の総括
あとがき

註/主要参考文献
関連年表/人名索引

元に戻す

著者紹介

[著]植村 和秀(ウエムラ カズヒデ)
1966(昭和41)年、京都市生まれ。京都大学法学部卒業。京都大学法学部助手などを経て、現在、京都産業大学法学部教授。専攻、日本政治思想史、比較ナショナリズム論。
著書に『折口信夫―日本の保守主義者』(中公新書、2017年)、『ナショナリズム入門』(講談社現代新書、2014年)、『日本のソフトパワー―本物の<復興>が世界を動かす』(創元社、2012年)、『昭和の思想』(講談社選書メチエ、2010年)、『「日本」への問いをめぐる闘争―京都学派と原理日本社』(柏書房、2007年)、『丸山眞男と平泉澄―昭和期日本の政治主義』(柏書房、2004年)、共編著に『ハンドブック近代日本政治思想史―幕末から昭和まで』(ミネルヴァ書房、2021年)などがある。

※著者紹介は書籍刊行時のものです。

2024年12月9日月曜日

シリア アサド政権が崩壊 “大統領はロシアに亡命” | NHK | シリア

シリア アサド政権が崩壊 "大統領はロシアに亡命" | NHK | シリア

シリア アサド政権が崩壊 "大統領はロシアに亡命"

内戦が続くシリアで反政府勢力が8日、首都ダマスカスを制圧し、アサド大統領は後ろ盾となってきたロシアに亡命したと伝えられ、政権は崩壊しました。アサド政権から反政府勢力側に平和的に政権の移譲が行われるかが当面の焦点となりそうです。

シリアでは11月下旬以降、反政府勢力が一気に攻勢を強め、8日、大統領宮殿を抑えるなどして首都ダマスカスを制圧し、国営テレビで「独裁者アサドを打倒した」と発表し、親子2代、半世紀あまりにおよんだアサド政権は崩壊しました。

ロシア外務省の発表によりますと、アサド大統領は辞任することを決め、平和的に政権を移譲するよう指示した上でシリア国外に去ったということです。

ロシア国営タス通信は8日、アサド大統領が家族とともにロシアの首都モスクワに到着したと伝え、ロシア大統領府の情報筋の話として、政府がアサド大統領と家族の亡命を認めたとしています。

一方、反政府勢力はSNSでみずからの部隊に向けて「公共施設は正式に移譲されるまでは前首相の管理下にあり、接近することを禁止する」と命じたほか、国営テレビを通じて国民融和を訴えたということで混乱が起きないよう腐心している姿勢も伺えます。

ただ、反政府勢力を主導する「シリア解放機構」が国連などからテロ組織に指定されていることをめぐり懸念の声もあがっていて、国連のシリア問題特使は8日、「明らかに難しい課題となっている」と述べるなど、今後、平和的に政権の移譲が行われ、国際社会の承認を得られるかが当面の焦点となりそうです。

一方、イスラエル軍のラジオ局が伝えたところによりますと、イスラエル軍は8日、シリアの首都ダマスカスなどで空爆を行いました。

崩壊したアサド政権が保有していた兵器が反政府勢力の手に渡らないようにするためだとしています。

ロシアとアサド政権

ロシアは、シリア内戦で、反政府勢力との戦闘を続けてきたアサド政権を支援してきました。

その背景には、シリアがロシアにとって旧ソビエト時代以来の友好国だということがあります。

シリアは戦車や航空機といったロシア製兵器の大口の輸出先です。また、シリアの地中海沿岸にあるタルトゥース海軍基地と、北西部のフメイミム空軍基地にはロシア軍が駐留し、ロシアは中東で影響力を及ぼしてきました。

反政府勢力が攻勢を強めていた今月2日、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、記者団に対し「アサド大統領を支援し続ける」と述べたほか、ロシアのラブロフ外相は7日、あらゆる手段を講じて反政府勢力に対抗していく考えを示していました。

しかし、ロシアは、シリア情勢が急速に進展するなか、アサド政権を支えきれず、アサド大統領とその家族を亡命という形でモスクワに受け入れることになったとみられます。

一方、ロシア国営タス通信はプーチン政権がすでに反政府勢力側と接触し、シリア国内のロシア軍基地と大使館の安全の保証を得たと伝えています。

アサド政権が崩壊したいま、ロシアにとっては軍と大使館関係者の安全の確保が最優先の課題となっています。

アメリカ軍 シリアのIS拠点など空爆

アメリカ中央軍は、シリアで8日、過激派組織IS=イスラミックステートの幹部や拠点など75以上の標的を爆撃機や戦闘機で空爆したと発表しました。

攻撃はISを壊滅するための任務の一環で、ISがアサド政権が崩壊した状況を利用して、再編成しないようにするためだったとしています。

バイデン大統領はホワイトハウスで行った演説で、ISに対する作戦は継続されるとした上で「われわれはISが戦力を再編成し、安全な居場所を作ろうと、あらゆる状況を利用しようとすることをはっきりと見据えている。われわれはそれを許さない」と強調しました。

アメリカ バイデン大統領「良い未来を築くためのチャンス」

アメリカのバイデン大統領は8日、ホワイトハウスで演説し「アサド政権は多くの罪のないシリアの人々を苦しめ、殺害してきた。長い間、苦しんできた人々にとって、誇り高い国のより良い未来を築くための歴史的なチャンスの瞬間だ」と述べました。

一方、バイデン大統領は「危険と不確実性の瞬間でもあり、われわれは、次に何が起こるのかという問題に目を向けている。アメリカはパートナー国やシリアの関係者と協力し、危機を管理する機会をつかめるよう支援する」と述べました。

タス通信 "シリア反政府勢力側 ロシア軍基地近くの町掌握"

ロシア国営のタス通信は8日、シリアの反政府勢力側がシリアにあるロシア軍のフメイミム空軍基地の近くにある町、ジャブラを掌握したと伝えました。

現地からの情報として「反政府の武装勢力は、昼間のうちにはすでに町の中心部に入り、空に向かって発砲していたが、現在は平穏だ」としています。

崩壊したアサド政権の後ろ盾となってきたロシアは、シリア国内に複数の基地を置いていて、タス通信は、大統領府の情報筋の話として、シリアの反政府勢力がシリア国内のロシア軍の基地とロシア大使館などの安全は保証すると伝えたと報じています。

トルコ 新たな政権と対話行っていく考え

トルコ政府は8日、ギュレル国防相がアメリカのオースティン国防長官と電話会談し、最新のシリア情勢について意見を交わしたと明らかにしました。

またフィダン外相は8日、訪問先のカタールで会見し、トルコ政府は、シリアの新たな政権と対話を行っていく考えを示しました。

その上で、「シリア国民が国の未来をつくることができる段階に到達した。国を追われた何百万ものシリア人は故郷に戻ることができる。団結し、国を再建する時だ」と述べました。

一方、多くのシリア難民が暮らすトルコ各地では8日、アサド政権の崩壊を祝うシリアの人々の姿が見られ、最大の都市イスタンブールでも広場などで歓喜の声を上げていました。

イラン外務省「支援惜しまない」情勢を注視

政権を支援してきたイランの外務省は8日、声明を出し、「シリアの運命と未来を決めるのはシリアの人々だけであり、ただちに軍事衝突をやめて国民の対話を始め、すべてのシリア人を代表する包括的な政府を立ち上げる必要がある」として現状を容認する考えを示しました。

その上で「イランとシリアの人々の関係には長い歴史があり、この関係が続くことが期待される。シリアの安全と安定のために支援は惜しまない」とし、シリアへの関与を続けたい考えをにじませました。

ただ、今後の対応については「シリアの政治で鍵を握る勢力のふるまいを考慮しながら適切な対応をする」として、情勢を注視する姿勢を強調しています。

国連特使 "テロ組織は難しい課題"

国連でシリア問題を担当するペデルセン特使は8日、カタールのドーハで記者会見し、アサド政権の崩壊について「暗黒の時代は深い傷を残したが、きょう私たちは平和と和解と尊厳、そしてすべてのシリア人を含む新たな時代の幕開けに慎重ながらも希望を抱いている」と述べ歓迎する考えを示しました。

そのうえで現地の武装勢力に対し、法と秩序の維持と市民の保護などを求め、「シリアのすべての人々に対話と団結、国際人道法と人権の尊重を優先するよう強く求める」と呼びかけました。

一方、反政府勢力を主導する「シリア解放機構」が国連の安全保障理事会の決議でテロ組織に指定されていることについては、「明らかに難しい課題となっている」としたうえで、「指定を外すためには手続きがあり、可能なかぎり包括的なプロセスになるよう努力し続けるつもりだ」と述べました。

フランス マクロン大統領 政権崩壊を歓迎

シリアのアサド政権の崩壊を受けて、フランスのマクロン大統領は8日「野蛮な政権はついに倒れた」とSNSに投稿し、アサド政権のこれまでの強権的な政治を非難するとともに、政権崩壊を歓迎しました。

そして「シリアの人々の勇気と忍耐に敬意を表する。平和と自由と団結を願う」として、今後も中東全体の安定化に取り組む姿勢を示しました。

またフランス外務省も8日の声明で「シリア国民の多様性を尊重し、市民とすべての少数派を保護する平和的な政治の移行を求める」としたうえで、国内の和解や再建に向けて国際社会とともに支援を行うとしています。