2025年6月19日木曜日

築地市場跡地の巨大再開発が2026年度に着工へ、超高層など9棟で延べ126万m2超 | 日経クロステック(xTECH)

築地市場跡地の巨大再開発が2026年度に着工へ、超高層など9棟で延べ126万m2超 | 日経クロステック(xTECH)

築地市場跡地の巨大再開発が2026年度に着工へ、超高層など9棟で延べ126万m2超

全1457文字

 築地市場跡地(東京・中央)に約9000億円を投じる大規模再開発「築地地区まちづくり事業」。約19万m2もの広大な敷地に計9棟の施設を建てる計画で、総延べ面積は約126万700m2に上る。このうち基盤整備が2026年度に始まり、超高層など7棟が28年度に着工。32年度に完成する見通しだ。全体の工事は38年度の完了を予定する。東京都が25年6月2日に公開した環境影響評価調査計画書で明らかになった。

築地市場跡地の様子。2024年11月に撮影(写真:ITイメージング)

築地市場跡地の様子。2024年11月に撮影(写真:ITイメージング)

[画像のクリックで拡大表示]

赤線で囲った範囲が「築地地区まちづくり事業」の計画地(出所:東京都)

赤線で囲った範囲が「築地地区まちづくり事業」の計画地(出所:東京都)

[画像のクリックで拡大表示]

 同事業では、「水と緑に囲まれ、世界中から多様な人々を出迎え、交流により、新しい文化を創造・発信する拠点」をコンセプトに掲げる。目玉施設は、世界水準のスポーツ大会やコンサートを誘致する収容人数約5万人の「大規模集客・交流施設」だ。同施設を囲むように、国際会議などに利用可能なMICE(国際会議や展示会)施設やオフィス、集合住宅などの超高層ビルが建つ予定である。

築地地区まちづくり事業の完成イメージ。東京都が事業者を選定した24年4月時点のもの(出所:三井不動産)

築地地区まちづくり事業の完成イメージ。東京都が事業者を選定した24年4月時点のもの(出所:三井不動産)

[画像のクリックで拡大表示]

 事業者は、三井不動産を代表企業とする特別目的会社「築地まちづくり」だ。東京都が公募型プロポーザル方式により24年4月に選定した。都は25年3月に事業者らと基本協定を締結済みである。26年度末には定期借地権設定契約を結び、敷地を70年間貸し付ける予定だ。

 事業者の構成員にはトヨタ不動産、読売新聞グループ本社、鹿島、清水建設、竹中工務店、日建設計、パシフィックコンサルタンツ、朝日新聞社、トヨタ自動車が名を連ねる。当初は大成建設も構成員だったが、24年4月に労働安全衛法違反で東京都財務局から指名停止を受け、同年7月に除外されている。

東京都が25年6月2日に公開した環境影響評価調査計画書で明らかになった、各施設の計画概要(出所:東京都の資料を基に日経クロステックが作成)

東京都が25年6月2日に公開した環境影響評価調査計画書で明らかになった、各施設の計画概要(出所:東京都の資料を基に日経クロステックが作成)

[画像のクリックで拡大表示]

全1457文字

この記事は有料会員限定です

  • 有料会員(月額プラン)は初月無料!

    お申し込み
  • 会員の方はこちら

    ログイン

▼日経クロステック有料会員になると…

オリジナル有料記事がすべて読める
専門雑誌7誌の記事も読み放題
雑誌PDFを月100ページダウンロードできる


日経クロステックからのお薦め

30以上のメディアが全て読める『日経BP Insight』

「日経ビジネス」「日経クロステック」など日経BPの専門メディアを集約した法人向け情報ツール「日経BP Insight」。経営・技術・DX・R&Dなど事業戦略に必須の情報を横断して閲覧することで、組織全体で経営・技術情報の収集・分析力を高めることができます。

ただいま無料トライアル受付中

あなたにお薦め

今日のピックアップ

日経クロステック Active注目記事

日経BOOKプラスの新着記事

0 件のコメント:

コメントを投稿