2024年10月14日月曜日

国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」

国際問題 外交問題 国際政治|e-論壇「百花斉放」

2021-12-04 23:05 (連載1)全斗煥元大統領の再評価

荒木 和博 拓殖大学海外事情研究所教授
 11月23日に、韓国の全斗煥元大統領が逝去されました。謹んでお悔やみを申し上げたいと思います。全斗煥という人は特に今の韓国では不当に悪者にされてしまったという感があります。1961 年に朴正煕が5・16軍事クーデターを起こした際には革命主体勢力には加わってないのですが、その革命軍の本拠地に乗り込んで「一体このクーデターにどういう意義があるのか」ということを質すということをやりました。その後陸軍士官学校の生徒を率いてこの革命を支持するというパレードを行ったりしました。陸軍士官学校での成績はあまり良くなかったですけれどもリーダーシップがあって、人を引き付ける魅力があったんだろうと思います。
 
 朴正煕大統領が1979年10月26日に側近である中央情報部長に暗殺されて亡くなると、ピンチヒーターの崔圭夏が大統領代行になったのですが、12月12日当時保安司令官で陸軍少将だった全斗煥は粛軍クーデターを成功させ鄭昇和陸軍参謀総長を逮捕し崔圭夏に追認させるなどして軍の実権を握りました。崔圭夏はその後大統領になるんですけども、北の勢力も入るなどして色々なデマや不満が噴出しデモが頻発するなど治安も悪化していきました。
 
 社会がむちゃくちゃになりつつあったときに起きたのが1980年5月17日の軍事クーデター、いわゆる光州事件でした。軍部に抵抗する民主化運動を鎮圧するために軍が入って、デモ隊だけでなく、軍人や警察官などにも多数の死傷者が出ました。後にこれが韓国社会では聖域化してしまいました。今の韓国でこの抵抗運動に対して暴動とかそういう見方をすれば厳しい糾弾を受けることになってしまいます。これは、ヨーロッパで、ナチスのやったことをちょっとでも再評価すれば、刑事罰を受けるのと似たような状況になっているということです。
 
 全斗煥は、その虐殺の当事者として非難を受け続け、さらには不正蓄財などいろいろな問題が出て厳しく糾弾されました。しかし後から考えてみると、全斗煥が大統領を務めた時代は1981 年から 88 年までということになりますが、この期間、韓国は経済的にはもうどんどん発展していきました。(つづく)

2024年10月13日日曜日

「現在のLLMに真の推論は困難」──Appleの研究者らが論文発表 - ITmedia NEWS

「現在のLLMに真の推論は困難」──Appleの研究者らが論文発表 - ITmedia NEWS

「現在のLLMに真の推論は困難」──Appleの研究者らが論文発表

 米AppleのAI研究者らは10月7日(現地時間)、「GSM-Symbolic: Understanding the Limitations of Mathematical Reasoning in Large Language Models」(LLMにおける数学的推論の限界を理解する)という論文を発表した。

 この論文は、LLM(大規模言語モデル)が、本当に人間のように論理的に考えて問題を解けるのか、という疑問を検証している。結論としては、LLMは今のところ、表面的なパターンを真似て答えを出しているだけで、真の推論能力は持っていないと主張している。

 研究者らは、これらの問題点を検証するために、「GSM-Symbolic」という新しいテスト方法を開発した。これは、LLMの数学的推論能力を評価するためのベンチマークデータセット「GSM8K」を改良し、問題の表現や数字を柔軟に変えられるようにしたもの。また、「GSM-NoOp」という、無関係な情報を含んだ問題集も作成し、LLMの推論能力を評価した。

 実験の結果、OpenAIのGPT-4oやo1-previewなどのLLMは、他のLLMと比べて高い性能を示したが、それでもGSM-NoOpのような引っ掛け問題には弱く、真の推論能力を獲得するにはまだ課題があるとしている。

 論文では、実験で明らかになった「弱点」を挙げている。

数字や言い回しを変えると混乱する

 例えば、ある問題をLLMが解けたとしても、その問題の数字を変えたり、少し言い回しを変えただけで、正解率が大きく下がった。

 これは、LLMが問題の本質を理解して解いているのではなく、訓練データで見たパターンを単純に当てはめているだけである可能性を示唆している。

問題が複雑になると混乱する

 簡単な問題なら解けても、問題文が長くなって複雑になると、LLMの正解率は下がり、さらに答えのばらつきも大きくなる。

 例として、公衆電話からの通話料金に関する問題をベースに、問題の難易度を4段階に調整した結果の正解率を、米GoogleのGemma 2や米OpenAIのGPT-o1 mini、米MicrosoftのPhi-3.5で調べたところ、いずれのLLMも難易度が上がると正解率が下がった。

 make a call 通話料金の問題(Image Credits:Mirzadeh et al)

 4レベルの問題の内容は、以下の通り。一番上が最も簡単なものだ。

  • 電話ボックスから電話をかけるには、1分あたり0.6ドル掛かります。60分の通話料金はいくらですか?
  • 電話ボックスから電話をかける場合、1分あたり0.6ドル掛かります。10分を超えると、料金は1分あたり0.5ドルに下がります。60分間の通話はいくらですか?
  • ホテルの部屋の電話から電話をかける場合、1分あたり0.6ドル掛かります。10分経過すると、料金は1分あたり0.5ドルに下がります。通話開始から25 分経過すると、料金はさらに下がり、1分あたり0.3ドルになります。60分間の通話はいくらですか?
  • ホテルの電話から電話をかける場合、1分あたり0.6ドル掛かります。10分経過すると、料金は1分あたり0.5ドルに下がります。通話開始から25分経過すると、料金はさらに下がり、1分あたり0.3ドルになります。合計請求額が10ドルを超える場合は、25%割引になります。60分間の通話料金はいくらですか?

無関係な情報に惑わされる

 問題文に、一見関係がありそうだが、実際には回答に全く影響しない情報を追加すると、間違えやすくなる。

 例えば、「キウイを〇個収穫した。ただし、そのうち△個は小さかった」という問題で、LLMは関係のない「小さいキウイの数」を全体のキウイの数から引いてしまうという間違いをした。

 kiwi キウイの数の問題(Image Credits:Mirzadeh et al)

 これは、LLMがトレーニングデータで「割引」という言葉が出てきたら「掛け算」をする、といったパターンを機械的に学習しているために起こると考えられる。

 研究者らは、LLMの限界を克服できるかどうかについては明言していない。現在のLLMが真の数学的推論能力を獲得するには、パターン認識を超えた、より高度な推論能力の開発が必要であると結論付けている。特に、問題の本質を理解し、無関係な情報を適切に処理できる能力の向上が不可欠であると指摘する。

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ヘブライ語読解の基本とツール活用法|足袋田クミ

ヘブライ語読解の基本とツール活用法|足袋田クミ

ヘブライ語読解の基本とツール活用法

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はじめに

この記事はヘブライ語聖書の読解を始めるにあたっての道のりの説明と、それにまつわるツールの活用方法の説明です。初級文法に入門した、あるいは終えたくらいの人を読者に想定しています。本文中に知らない用語が出てきたら初級文法の教科書で調べてください。

外国語の勉強ってどうやったらいいの?という人もそれなりにいると思うのでかなり丁寧に説明していきたいと思います。

本文を用意する

ヘブライ語本文を用意してください。慣れてきたらそこに色々書き込んでいきますが、慣れないうちはノートに書き写しましょう。行間に書き込むために数行空けて書き写していくのがセオリーです。全部書くまでもないな、という段階になったらコピーした本文をノートに貼り付けるのもいいでしょう。

もし、初級文法の練習問題にあたる文章の読解でも、腰を据えて考えるときはこのようにしてみてください。

単語を辞書で引く

とにかく知らない単語は辞書を引きます。最初のうちは全ての単語を辞書で引くことになります。辞書を引かないで済むかなとか思わない方が後々楽になるというのが個人的な感想です。もちろん初級文法の本には簡単な語義が載っていて、しばらくは辞書を引かないで問題を解くことができるでしょう。しかし初級文法の本が辞書の代わりにはなりません。そのうちどうせ引くことになります。面倒だと思う必要はありません。辞書を引くのが楽しい作業だと思えるようになるのがいいと思います。

見出し語形が分からない

辞書に載っている形を、単語の「見出し語形」「辞書形」などと呼ぶことがあります。実際の文章に現れるのは変化した後の形なので、そのまま辞書を引いても見つからないのはよくあることです。さらにヘブライ語の場合、その単語がアレフベート順ではなく、語根の順番に載っている場合もあります。持っている辞書の最初の方の解説を読みましょう。

いくつかの方法があります。

1. 文法書を読んで元の形が分かるまで調べる

王道です。時間はかかりますが勉強になります。時間がある時はこうした方がいいです。

2. 文法解析ツールを使う

機械的に元の単語を知る方法もあります。例えば

これなど出てきた形で元の単語を調べられます。

あるいはアプリケーションを購入します。有名なところではAccordance Bible SoftwareやLogosなどがあります。しかし結構お値段が張ります。

無料で調べられるところで言うと、

https://nakdan.dicta.org.il/

こちらが便利です。例えば"בא"というヘブライ語がなんなのか調べましょう。

画像1

ヘブライ語をそれぞれの端末で入力する仕方は頑張ってググってください。"Apply Nikud"を押すと、

画像2

はい、母音記号がつきました。単語をクリックすると"Nikud Options"が開きます。

画像3

今回は"בָּא"の変化が知りたいのでこれでOKです。"Morphological details"を押します。

画像4

はい、可能性が色々出てきました。

בוא, פעל, זכר, יחיד, הווה
(語根はבוא、パアル態、男性、単数、現在形、と書いてあります)

בוא, פעל, זכר, יחיד, גוף שלישי, עבר
(語根はבוא、パアル態、男性、単数、三人称、過去形、と書いてあります)

ヘブライ語で文法用語言われても分からないですよね? これも辞書で引きましょう!と言ってもいいのですがあまり初学者に辛い思いをさせても仕方ないので、めぼしいところを一覧表にしておきましょう。

שם עצם(名詞)
שם מספר(数詞)
תואר השם(名詞の修飾=形容詞)
תואר הפועל(動詞の修飾=副詞)
מילת יחס(前置詞)
מילת חיבור(接続詞)
מילת שאלה(疑問詞)
כנוי(代名詞)
נסמך(連語形)
זכר(男性)
נקבה(女性)
יחיד(単数)
רבים(複数)
זוגי(双数)
גוף רישון(一人称)
גוף שני(二人称)
גוף שלישי(三人称)
עתיד(未来)
הווה(現在)
בינוני(分詞)
עבר(過去)
ציווי(命令)
מקור(不定詞)
תחילית(接頭語)
בסיס(基礎、この場合は本体になる単語のこと)
סיומת(接尾辞)
כנוי מושא(目的語を示す代名詞)
סופית קניין(所有語尾)

品詞が何か調べる

すでに上にも出てきましたが、その単語が文の中でどういう役割を持っているか(品詞)を考える必要があります。辞書を引けばすぐに副詞だ、と分かる場合もありますが、たいていの場合他の要素と絡め合わせて決定されるものです。

可能性を列挙する

品詞や意味は辞書を引いても文法解析ツールを使っても一意にすぐ決定されるものではありません。文の構成に慣れてきてだんだんわかっていくものです。慣れないうちは絞りきれない可能性についてノートに全て列挙しておきましょう。人に質問したり後で自分で見返す時にもその方が役に立ちます。文の最後の単語を引く頃には決定できることもしばしばあります。今の自分にだけ頼る必要はありません。後の自分や他人、資料によって学習を進めましょう。

文法解析ツールは諸刃の剣

通常、単語をみてその品詞を調べたり辞書形を予想したりするのは自分自身だけでできるようにならなければなりません。もちろん学習途中ですから、正解を教えてもらうことは大事です。しかし、いつかはできるようになりたいわけです。

譬え話をしましょう。あなたは数学の問題を解いています。問題集の答えを写せば、詳しい道筋が載っているので解答を書くことができます。宿題は終わります。しかし、あなたは問題を解けるようになっていません。おそらくテストにその問題が出たらあなたは解くことができないでしょう。

おそらく、文法解析ツールをいつも参照する癖がついていると、いつまでたっても自分で辞書形を想像することができません。やるべきことは、たとえ解析ツールを多用することになっても、使う前に自分で予想を立て、答えを見たらどうしてそうなるのか理由を考えることです。傍目にはこの二つはほとんど変わりませんが、後々に響いてきます。かく言う私もAccordance Bible Softwareを使うようになってから活用表の覚え具合が鈍りました。できれば使わない方がいいのです。そのことを忘れないようにしましょう。

文法事項を調べる

ある文があって、その中の単語の意味が全て分かったとします。それぞれの品詞も限定できています。それでもその文の意味を取れない場合、何か文法事項が抜けています。雰囲気で訳してしまうことができるかもしれません。しかし、基本的にはどうしてそう訳すことができるのか、文法書の項目を探して根拠を持っておきましょう。

和訳する必要はあるか

ひとつひとつの文の和訳を書いていくのは学習の最初には必要なステップだと思います。しかし何百という文を前にして本当に全ての訳文を考える必要があるでしょうか。ヘブライ語の文の意味をとれることと、練習問題の答えとして和訳文を書けること、あるいは日本語として正確な翻訳文が書けることは微妙に必要なスキルが違います。それに長文になればなるほど簡単な文はわざわざ和訳する必要がありません。

もう少し言うと、例えば創世記一書全てを翻訳するということになると、訳語の統一、ある文法事項をどう訳すことにするか、物語の流れに対応した日本語は何かなど明らかに一文の読解の範囲を超えた要素が出てきます。これはこれで面白いですし磨くべきスキルかもしれませんが、自分が今何を目的として和訳をしたいのか考えてみるのがいいと思います。

大雑把に言えば、一文ずつの和訳は初級文法の練習問題の答えとして必要でしょう。慣れてきた後は長文読解で簡単な文の訳を省略してもいいと思います。長文の翻訳には全体を統合するスキルが必要になるでしょう。

おわりに

以上、ヘブライ語の学習を始めたばかりの人に向けて読解のやり方を紹介しました。私の意見を絶対視する必要はありません。ぜひ自分に合ったやり方を見つけてください。

ヘブライ語で聖書を読もうとする全ての人を応援します。

2024年10月12日土曜日

マラブー223


Common: On Revolution in the 21st Century ペーパーバック – 2019/1/24 


。。 

Il n'y a pas eu de Révolution ne serait finalement plus nécessaire. La fina- lité ultime de la politique serait son auto- suppression". » Les choses sont claires. Défendre l'auto-organisation et rejeter proposent les définitions contemporaines l'anarchisme: voilà ce que en même temps de l'autogouvernement. 
Du pluriel (communs) 
au singulier (commun)。。。
 La difficulté est de taille, il faut le recon- naître, qui consiste à articuler entre elles toutes les significations de la justice com- mutative et à réduire l'hétérogénéité qui existe entre un jardin partagé et une vision fédéraliste du monde. Entre une gestion des ressources et une construction politique. Tout cela dans la perspective d'un dépasse- ment de la propriété privée et d'une redé- finition de la démocratie, qui refuse de la réduire à de simple règles d'incitation et de désincitation. Et Proudhon échouerait fina- lement à relever ce défi. (( Proudhon, écrivent les auteurs de Commun, a toujours marqué sa plus grande défiance à l'égard du gouvernement, qui est incom- pétent par essence lorsqu'il s'agit de chan- ger la société, comme on l'a vu selon lui en 1848. Le nouveau droit ne sera pas étatique, il sera la forme juridique de l'association 216 L'autogouvernement en question ouvrière, de la mutualité et de la fédéra- tion. Mais n'est-il nul besoin d'une organi- sation politique quelconque ? L'économie peut-elle absorber le politique en entier ou peut-on inventer une forme organisation- nelle non gouvernementale 54 ? >> Pour répondre à ces questions, Dardot et Laval distinguent entre «< communs >> au pluriel et «< commun >> au singulier - autre nom, au fond, du gouvernement. Il est nécessaire, affirment-ils, de distinguer les choses communes, les biens communs, les communs et le commun. Qu'est-ce que le commun? Les auteurs poursuivent: (( Si "Commune" est le nom de l'autogouverne- ment politique local et "communs" le nom des objets de nature très diverse pris en charge par l'activité collective des individus, "commun" est proprement le nom du prin- cipe qui anime cette activité et qui préside en même temps à la construction de cette forme d'autogouvernement". » Le commun est l'idéal qui permet à la Commune d'échapper à sa réduction autogestionnaire et sauve ainsi la démocratie. Ah, si la Com- mune de Paris avait connu Dardot et Laval! Le commun. Le mot est prononcé : (( principe ». « Le » commun est un prin- cipe. Principe fédérateur et fédéraliste, selon lequel les hommes s'engagent ensemble à agir selon des normes élaborées en com- mun, puisque ((le seul principe politique 217 L'autogouvernement en question ouvrière, de la mutualité et de la fédéra- tion. Mais n'est-il nul besoin d'une organi- sation politique quelconque ? L'économie peut-elle absorber le politique en entier ou peut-on inventer une forme organisation- nelle non gouvernementale 54 ? >> Pour répondre à ces questions, Dardot et Laval distinguent entre «< communs >> au pluriel et «< commun >> au singulier - autre nom, au fond, du gouvernement. Il est nécessaire, affirment-ils, de distinguer les choses communes, les biens communs, les communs et le commun. Qu'est-ce que le commun? Les auteurs poursuivent: (( Si "Commune" est le nom de l'autogouverne- ment politique local et "communs" le nom des objets de nature très diverse pris en charge par l'activité collective des individus, "commun" est proprement le nom du prin- cipe qui anime cette activité et qui préside en même temps à la construction de cette forme d'autogouvernement". » Le commun est l'idéal qui permet à la Commune d'échapper à sa réduction autogestionnaire et sauve ainsi la démocratie. Ah, si la Com- mune de Paris avait connu Dardot et Laval! Le commun. Le mot est prononcé : (( principe ». « Le » commun est un prin- cipe. Principe fédérateur et fédéraliste, selon lequel les hommes s'engagent ensemble à agir selon des normes élaborées en com- mun, puisque (( le seul principe politique 217 。。。。。 Il n'y a pas eu de Révolution respectueux de l'autonomie des gouverne- ments locaux est le principe fédératif ». La philosophie du commun(s) n'est pas anarchiste parce qu'elle doit s'ordonner à un principe - ce principe qui manque au fédéralisme proudhonien et le fait ressem- bler de bien près, pour finir, au nouveau néolibéralisme. D'où l'inévitable rappro- chement entre Proudhon et Ostrom. Un principe, disent encore les auteurs, ((est ce qui vient en premier et fonde tout le reste. [...] C'est un véritable commence- ment, [...] un commencement qui régit et domine tout ce qui suit. Le grec arkhè a le double sens de commencement et de com- mandement: arkhè, c'est la source dont tout le reste dérive. Le commun est un principe politique en ce sens qu'il ordonne, commande et régit tout de l'activité poli- tique" >>. Il faut donc savoir réintroduire du commandement. 
Bonnes intentions 
 Malgré tout, la pensée politique du com- mun, qui se montre peu capable de donner forme concrète à ce « principe »>, finit par errer dans le vague des bonnes intentions. « Le commun, déclare Laval, est donc un principe qui articule démocratie directe ou autogouvernement, destination sociale des 218

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Il n'y a pas eu de Révolution . la société 60» Est-ce donc là l'état de la cri- tique de la propriété privée aujourd'hui ? Qu'est-ce que l'activité démocratique (( bien comprise >> ? Que sont ces (( pratiques uto- piques », qui apparaissent, en réalité, très mélancoliques? Nostalgiques d'une démo- cratie grecque fantasmée. Et sait-on finale- ment en quoi l'autogouvernement n'est purement et simplement un gouvernement comme les autres ? pas En regard de l'anarchisme, tout principe est une enclosure métaphysique et par consé- quent une forme de domination politique. La tâche d'un principe est en effet d'ordonner ce dont il est le principe. Il enclot, délimite son domaine de législation, assignant leur place aux éléments qu'il régit, décidant ainsi de limites et de hiérarchies. Un principe, par sa nature hégémonique, est nécessaire- ment hors du commun. Et quelle meilleure définition donner de lui sinon, précisément, l'autogouvernement? Tout principe est autogouvernement: il décide de soi-même, par soi-même - ce qui veut dire aussi sans les autres. Accoler à l'autogouvernement le mot « démocratie » (même «bien comprise >>) ne change rien à son économie souveraine. 220 L'autogouvernement en question L'antipathie pour le principe d'autorité Les défenseurs de l'autogouvernement et des/du commun(s) restent majoritaire- ment tributaires d'une conception de la politique qui fait de la recherche du meil- leur gouvernement la question première. Une conception qui voit le jour avec Platon, et ne se trouve remise en cause qu'avec le projet anarchiste. Une remise en cause pour laquelle Foucault trouve les mots justes: la question première de la politique n'est pas le gouvernement mais la résistance au gouvernement. ((Oui. Voyez-vous, déclare Foucault, s'il n'y avait pas de résistance, il n'y aurait pas de rapports de pouvoir. Parce que tout serait simplement une ques- tion d'obéissance. Dès l'instant où l'indi- vidu est en situation de ne pas faire ce qu'il veut, il doit utiliser des rapports de pou- voir. La résistance vient donc en premier, et elle reste supérieure à toutes les forces du processus; elle oblige, sous son effet, les rapports de pouvoir à changer. Je consi- dère donc que le terme de "résistance" est le mot le plus important, le mot-clef de cette dynamique¹. » Et comment ne pas remarquer que Proudhon le premier reven- dique constamment la priorité de la résis- tance? D'un bout à l'autre de son œuvre, il maintient cette affirmation: (( mon anti- pathie pour le principe d'autorité n'a pas 221 Il n'y a pas eu de Révolution faibli». Qu'est-ce que la propriété ? n'est en rien un traité politique classique, à la recherche du meilleur régime. L'important est de montrer que la propriété privée est un prolongement des rapports de domina- tion féodaux et de ses logiques d'assujet- tissement. La recherche de l'institution qui convient le mieux à la dissolution de ces rapports découle de cette analyse mais ne lui préexiste pas. que La pensée des communs et de l'autogou- vernement aujourd'hui ne s'attarde jamais sur les structures de subordination peuvent impliquer ces concepts eux-mêmes. En effet, on vient de le voir, leur usage systé- matiquement universalisant réduit au silence le caractère chaque fois singulier des luttes contre la propriété privée, surtout celles qui sont liées à une histoire de tutelle, de coloni- sation et/ou d'esclavage. Ce sont en fait ces analyses qui s'en tiennent, contrairement à ce qu'elles prétendent, au seul niveau éco- nomique, en limitant la pensée du << vol >> à la spoliation néolibérale des ressources et en réservant l'aspect proprement politique de cette situation à une recherche différée, indéfinie, évitante, de la démocratie idéale. 222 L'autogouvernement en question Communauté: tout ou rien? Et si le collectif n'était pas le commun? Et si le commun n'était pas l'idée fondamen- tale de la politique? Qu'est-ce que la pro- priété ? nous conduit secrètement à poser ces questions. 63 Des penseurs comme Blanchot ou Nancy ont répondu en leur temps en nom- mant communauté « inavouable » ou << désœuvrée 64 »> l'aporie du commun. Mais en se tenant eux aussi très loin de l'anar- chisme. Leur question directrice, prise dans une sorte de métaphysique du désastre, est restée jusqu'au bout celle du communisme et de son échec. «L'idée communiste, écrit Nancy, a été depuis qu'elle a surgi - et elle a surgi lorsque le commun a commencé à se sentir et à se savoir brisé, ou bien non avenu l'idée de ce qui ne serait ni Tout, ni Bas, ni collectif, ni social, ni équivalent - ni suffisant, mais qui nous donnerait à tous ensemble la possibilité d'être ensemble puisque nous le sommes. Puisque le com- mun non seulement nous est donné mais est lui-même dans le don de l'existence et que rien, aucun étant, n'est donné sans lui. Mais "lui" n'est rien pour nous : ni totem, ni col- lectif, ni échange, ni communication. » - Il faudrait alors pouvoir parler de rien, parler du rien. Le commun << n'est rien pour nous >>. Proudhon ne serait pas 223 Il n'y a pas eu de Révolution ce néant d'accord. «Rien » n'est pas le bon mot. «Rien » convient à la propriété, qui se fait passer pour quelque chose. Mais ne convient pas au commun. Le com- mun, ce n'est par rien. Non, le commun, c'est personne. Et personne n'est pas rien. Et personne n'est pas commun. Personne n'appartient à personne et c'est loin de n'appartient à personne. On ne peut pas vouloir rien dire ou de n'être rien. Personne mettre personne en commun. ne Ce n'« appartenir à personne »>, qui n'est jamais analysé ni dans les théories du com- mun ni dans les réflexions sur le commu- nisme, ne peut jamais devenir un principe. Sinon, il s'appartiendrait. 

C'est pourquoi mettre en forme personne d'en haut (par principe) est impossible sinon au prix de la domination. Personne ne se forme que mutuellement. Il y a entraide - il n'y a entraide que - parce que personne n'appartient à personne. Personne n'est pas la vacance du pouvoir, mais ce seuil qui la précède. Et dont l'idée est si peu commune. Telle est la raison pour laquelle l'anarchiste est toujours, ce que d'aucuns voient comme une contradiction insoluble, à la fois seul et socialiste. 

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は最終的には必要なくなります。政治の究極の目的は自己抑圧だろう。」 物事は明らかだ。自己組織を擁護し、アナキズムの現代的定義を拒否すること、これが自治のすべてである。 
複数(共通) 
単数(普通)。。。
 この困難は重大であることを認識しなければならないが、その困難は、交換的正義のすべての意味を明確にし、共有の庭と連邦主義の世界観との間に存在する異質性を軽減することから成る。資源管理と政治構築の間。これらすべては、私有財産を超えて民主主義を再定義するという観点からのものであり、民主主義を動機と阻害の単純なルールに還元することを拒否しています。そしてプルードンは最終的にはこの課題に対処できなくなることになる。
 ((プルードンは、1848 年に彼が述べたように、社会を変えるという点では本質的に無能である政府に対して常に最大の不信感を表明してきた。新しい法律は国家のものではない。それは、連合、相互作用、連合の法的形態となるだろうか? 経済が政治を完全に吸収できるのか、それとも非政府組織の形態を発明できるのか 54 >> 
487

これらの質問に答えるために、ダルドーとラヴァルは「コモンズ」を区別している。複数形で、そして単数形で「コモン」とは、基本的には政府にとって、共有のもの、共有物、共有物を区別する必要がある、と著者は続けます。 ((「コミューン」が地方の政治的自治の名前であり、「コモンズ」が個人の集団的な活動によって管理される非常に多様な性質のオブジェクトの名前である場合、「コモン」は正しくは、生命を吹き込む原理の名前です)この活動は同時にこの形態の自治の構築を主宰するものである。」 » コモンとは、コミューンが自己管理による縮小から逃れることを可能にし、それによって民主主義を救う理想である。ああ、パリ・コミューンがダルドーとラヴァルを知っていたら!共通です。この単語は次のように発音されます: (( 原則。「共通」は原則です。男性が共通に開発された基準に従って行動することを約束する統一的かつ連邦主義的な原則です。以来、(( 唯一の原則は政治 217 

連邦の原則である地方自治体の自主性を尊重した革命はこれまでなかった。」コモンの哲学はアナーキストではない。なぜならそれはある原則によって秩序づけられなければならないからである。この原則はプルードン的連邦主義に欠けており、最終的にはそれを新しい新自由主義に酷似させている。したがって、プルードンとオストロムの接近は避けられない。著者らは依然として、原則とは「最初に起こり、他のすべての基礎となるものである。[...] それは真の始まりであり、[...] その後に続くすべてのものを支配し、支配する始まりである。ギリシャ語のアルケーには二重の意味がある」
741-2
と述べている。始まりと命令の意味:アルケは他のすべてが派生する源であり、それがすべてを命令し、命令し、統治するという意味で、私たちは命令を再導入する方法を知らなければなりません。 
善意 
 それにも関わらず、一般的な政治思想は、この「原則」を具体化する能力がほとんどなく、曖昧な善意の中でさまようことになる。 「したがって、共通のものとは、218 年の社会的目的地である直接民主制または自治を明確にする原則である」とラヴァルは宣言する。

 ーーーーーー


革命はありませんでした。社会 60» それでは、これが今日の私有財産批判の現状なのでしょうか?民主主義活動とは何ですか(正しく理解されていますか?実際には非常に憂鬱に見えるこれらの「ユートピア的慣行」とは何ですか?空想されたギリシャ民主主義が懐かしいです。そして知ってください-最後に、自治はどのような点で純粋に、単に政府ではないのでしょうか?他のものと同様に、あらゆる原則は形而上学的な囲い込みであり、その結果、原則はそれが原則であるものを囲い込み、その範囲を定め、その位置を割り当てるのである。それが支配する要素に対して、このように限界や階層を決定することは必然的に非日常的であり、それを正確に定義すると、すべての原理は自己統治です。それはそれ自体で、それ自体で決定します。これはまた、他者が自治しなければ、「民主主義」という言葉は(「よく理解されている」としても)その主権経済を何も変えないことを意味します。 220 

問われる自治 
権威原理への反感 自治と庶民の擁護者は依然として、第一の問題として最善の政府の探求に焦点を当てる政治の概念に主に依存し続けている。プラトンとともに現れた概念であり、アナーキスト計画でのみ疑問視される。フーコーが適切な言葉を見つけた問い、つまり政治の主要な問題は政府ではなく政府への抵抗である。 ((そうです。ご存知の通り、フーコーは宣言します、もし抵抗がなければ、力関係は存在しないでしょう。なぜなら、すべては単に服従の問題になるからです。個人が自分のやりたいことをできない状況に陥った瞬間から、したがって、彼は力関係を最初に使用しなければならず、その影響下では力関係が変化するすべての力よりも優れたままであるため、私は「抵抗」という用語が最も重要な言葉であり、鍵であると考えています。この力関係の言葉は常に抵抗の優先事項であると述べています。彼の作品を通して、彼は次のような主張を維持しています。最良の封建的関係とその征服の論理を求めて。これらの関係を解消するのに最も適した制度の探索は、この分析から生じますが、事前に存在していたわけではありません。今日のコモンズと自治の思想は決して従属の構造にこだわっていないということは、これらの概念そのものを暗示しているのかもしれない。実際、これまで見てきたように、その体系的な普遍化によって、私有財産に対する闘争、特に保護、植民地化、および/または奴隷制の歴史に関連した闘争の毎回の特異な性格が沈黙させられる。実際、これらの分析は、彼らの主張に反して、「窃盗」の考えを新自由主義的な資源の収奪に限定し、この状況の厳密な政治性を先送り、無期限に留保することによって、経済レベルのみに固執している。理想の民主主義を回避的に探求する。 



問題となる自治 
コミュニティ: 全か無か?集団が共通のものではなかったらどうなるでしょうか?もしコモンが政治の基本的な考え方ではなかったらどうなるでしょうか?財産とは何ですか?密かに私たちにこれらの質問をさせます。 63 ブランショやナンシーのような思想家は、当時、一般的な「言及できない」または「怠惰な」コミュニティのアポリアと呼んで反応しました。しかし、彼らはアナキズムからも遠く離れています。彼らの指針となる問いは、災害に関するある種の形而上学に囚われており、共産主義とその失敗に関する問いとして最後まで残りました。 「共産主義の考えは、それが生じた時からずっとあった。そしてそれは、庶民が自分たちが壊れていると感じ、認識し始めたときに生じた。そうでなければ、ローでも集団でもないものは何でもないという考えが生じた」とナンシーは書いている。 、社会的でも、同等でも、十分でもありませんが、私たちが一緒にいるので、それは私たち全員に一緒にいる可能性を与えます。なぜなら、コモンは私たちに与えられるだけでなく、それ自体が存在という贈り物の中にあり、それなしでは何も、どんな存在も与えられないからです。しかし、「彼」は私たちにとって何ものでもありません。トーテムでも、集合体でも、交換でも、コミュニケーションでもありません。 » - その場合、私たちは何も話さず、何も話さなくてはなりません。よくある「私たちにとっては何でもないこと」。プルードン氏は同意しないだろう。 「何もない」というのは間違った言葉です。何かを装う財産には「何もない」が似合う。しかし庶民には向きません。共通のものは何もありません。いいえ、共通しているのは誰でもない。そして誰も何もないのです。そして、共通していない人は誰もいません。誰も誰のものでもありませんし、誰のものでもないわけではありません。私たちは何も言わないことや、何もないことを望むことはできません。人は人を共通に置きます。この「誰にも属さない」ということは、共通理論でも共産主義の考察でも決して分析されることはなく、決して原理になり得ない。そうでなければ、彼は自分自身のものになってしまうでしょう。

これが、支配を犠牲にしない限り、上から誰かを形作ることが(原則として)不可能である理由です。お互い以外には誰もトレーニングしません。相互扶助が存在します - 相互扶助だけが存在します - 誰も誰にも属していないからです。誰も権力の欠如ではなく、権力に先行するこの閾値なのです。そして、そのアイデアはとても珍しいです。これが、アナキストが常に、単独でありながら社会主義者であり、一部の人が解決不可能な矛盾であると見なしている理由です。 

【日航機墜落事故】海外メディアが事故直後のニュースで真実を報道していた【海外の反応】

以下、小田周二*著『永遠に許されざる者』(2021)より


《8月12日、 自衛隊の戦闘機による訓練演習があり、 その時に自衛隊標的機が暴走し、

日航123便に激突して、 垂直尾翼と油圧装置を破壊脱落させたのである。

この緊急事態について、 当時百里基地の稲吉司令官がその同期の友人に電話で

「えらいことをした。 標的機を民間機 (日航機)に当ててしまった。 今百里基地

から、 偵察機2機を追尾させている」と話した。

当時F4Eの一部の機体は偵察機に改造されて百里基地に配備されている。 そして

現在でも、百里基地には 偵察機部隊が存在するのである。

それではこの情報で稲吉司令官は誰に電話で話をしたかである。

それは第2次世界大戦での戦友である岩田裕次郎氏で、 直接稲吉司令官から

聞いたと証言しているのである。》


*小田周二 (おだ しゅうじ) 1937年、奈良県生まれ。

・日航機事故遺族(日航123便撃墜事件 1985.8.12) 犠牲者名 次男小田浩二(15歳)、長女小田陽子(12歳)、中上岑子(37歳)、中上義哉(12歳)、中上佳代子(10歳)の5名 

・日本の空の安全を願う会主宰

2024年10月11日金曜日

永遠に許されざる者 日航123便ミサイル撃墜事件及び乗客殺戮隠蔽事件の全貌解明報告 電子書籍: 小田 周二: Kindleストア



以下、小田周二著『永遠に許されざる者』より

《8月12日、自衛隊の戦闘機による訓練演習があり、その時に自衛隊標的機が暴走し、
日航123便に激突して、垂直尾翼と油圧装置を破壊脱落させたのである。
この緊急事態について、当時百里基地の稲吉司令官がその同期の友人に電話で
「えらいことをした。標的機を民間機(日航機)に当ててしまった。今百里基地
から、偵察機2機を追尾させている」と話した。
当時F4Eの一部の機体は偵察機に改造されて百里基地に配備されている。そして
現在でも、百里基地には偵察機部隊が存在するのである。
それではこの情報で稲吉司令官は誰に電話で話をしたかである。
それは第2次世界大戦での戦友である岩田裕次郎氏で、直接稲吉司令官から
聞いたと証言しているのである。》

2024年10月7日月曜日

基礎中の基礎!調理器具の名前と使い方 あると便利な道具も合わせて紹介 – Repro | 最先端のIHクッキングヒーター:COLUMN

基礎中の基礎!調理器具の名前と使い方 あると便利な道具も合わせて紹介 – Repro | 最先端のIHクッキングヒーター:COLUMN

フライ返しは、揚げ物や炒め物、焼き物など多くの調理方法で使用される便利な調理器具です。主な材質としては、ステンレス、シリコン、木製があります。

ステンレス製のフライ返しは、耐久性があり、また熱にも強いため、高温での調理に適しています。ただし、フライパンの表面を傷つけやすいので、特にシリコン樹脂加工されたフライパンを使用する際は注意が必要です。

シリコン製のフライ返しは、柔らかくてフライパンを傷つけにくいという特徴があります。また、熱にも比較的強いため、炒め物や焼き物にも使用できます。ただし、極端な高温には弱いので、揚げ物には不向きです。

木製のフライ返しは、自然な素材感があり、フライパンを傷つけにくいです。しかし、水分を吸いやすく、また熱に弱いため、長時間の使用や高温での調理には不向きです。

一般的な平らな形状の他に、食材を挟みやすいように中央が凹んでいるもの、縁が高くなっていて液体も掬えるような形状のものなど、用途に応じて選ぶことができます。

フライ返しは英語で「ターナー」と言いますが、ハンバーガー屋でパティを裏返す時に使っている金属製のヘラのようなものを想像するかもしれません。 目玉焼きなどを小さなフライパンで作ると、普通の大きさのフライ返しでは、フライパンの側面に引っかかってすくうのが難しい時があります。小ぶりなターナーをひとつ持っていると、そんな時にも便利です。

https://www.repro.jp/column/archives/917

基礎中の基礎!調理器具の名前と使い方 あると便利な道具も合わせて紹介

調理には技術と同じくらい専門の道具が欠かせません。それは、素人でもプロの料理人でも共通の事実です。キッチンで手際よく、そして美味しく料理を作るためには、適切な調理器具を使うことが大いに関係しています。誤った道具を使ってしまうと、単に時間がかかるだけでなく、料理そのものの質も落ちてしまうことがあります。

本記事では、調理器具とその使い方、そしてそれぞれの器具が料理に与える影響について詳しく解説しています。包丁からフライパン、まな板からザルまで、基本的な調理器具からあると便利なものまで、名前と使い方をしっかりとお伝えします。

目次 [hide]

  • 調理器具の重要性
  • 基本的な調理器具の一覧
    • 包丁・ナイフ
    • まな板
    • フライパン
    • おたま
    • ザル
    • ボウル
    • フライ返し
    • 菜箸
    • はかり、計量カップ
    • 保存容器
  • あると便利な調理器具
    • ピーラー
    • 泡立て器
    • フードプロセッサー
    • グリルパン
    • ガーリックプレス
    • ジューサー
    • キッチンタイマー
    • 粉ふるい

調理器具の重要性

調理器具は、料理の成果に大きな影響を与える要素の一つです。高品質な調理器具を使用することで、食材の持つ美味しさを最大限に引き出すことが可能です。
また、調理器具は効率性にも寄与します。たとえば適切なフライパンや鍋を使用することで熱の伝わり方が均一になり、料理の失敗率が減少します。さらに、特定の調理方法に適した器具を使用することで、その料理特有の風味や食感を高めることができます。

調理器具の選び方には、用途や材質、サイズなど多くの要因が影響します。フライパンであれば、鉄製のフライパンは熱伝導率が高いので強い火力を使う料理に適しています。
このように、調理器具一つひとつが持つ特性を理解し、それに合わせて選ぶことが、料理の質を向上させるポイントとなります。

基本的な調理器具の一覧

ここでは、調理において最も基本的な器具をピックアップして、それぞれの特性や用途について詳しく解説します。

包丁・ナイフ

調理器具のなかでも、包丁は特に重要です。包丁にはいくつかの種類があり、それぞれ特定の用途に適しています。
たとえば、三徳包丁(ほぼ文化包丁と同じですが、メーカーによっては切っ先がより尖った「牛刀=洋包丁」を文化包丁と呼ぶ場合もあります)は多用途で、肉や魚、野菜の切り方に幅広く使えます。
対して、出刃包丁は魚をさばくのに特化しています。頑丈な作りの出刃包丁は少々魚の骨に当たっても刃こぼれしないので、魚をさばくのは出刃、さばいた魚を刺し身に切るのは、刃が薄い柳刃包丁と使い分けますが、中には「相出刃」と呼ばれる魚のおろしから刺し身の切りつけまで1本でこなせる包丁もあります。

また、ペティナイフは、その名の通り刃渡りが15cm以下の小さな包丁で、小さな食材や果物を扱う際に便利です。最近はキッチンが狭いお宅も多いので、刃渡りの長い包丁が使いづらい場合、すべての料理をペティナイフ1本でこなしている方も多いと思います。

包丁の材質もその性能に影響を与えます。ステンレス製の包丁は錆びにくく、手入れが簡単ですが、鋼よりも切れ味が劣る傾向があります。 一方で、鋼製の包丁は切れ味が良く、持続もしますが錆びやすいというデメリットがあります。
刺し身は実は繊細な料理で、切断面のきれいさが味に影響します。だから和食屋さんでは、基本的に鋼の良く切れる包丁を使いますが、その代わり毎日研いで、錆びさせない作業が必要です。しかし最近では「銀三」と呼ばれる、切れ味がほとんど鋼並みで、かつ錆びにくいステンレスが登場したので、この「銀三」の包丁を使っている職人さんも増えています。

基本的な使い方としては、まずは包丁をしっかりと握ることが重要です。握り方一つで、切る力や安全性が大きく変わります。
次に、切る食材に対して包丁を垂直に保ち、力を均等にかけることで、食材を綺麗に、そして効率よく切ることができます。また、切った後の包丁はすぐに洗うことで、切れ味を長持ちさせることができます。

まな板

包丁と同様に、まな板も料理において欠かせないアイテムです。まな板には主に木製、プラスチック製、ゴム製があり、それぞれの材質が持つ特性によって用途が異なります。

木製のまな板は、その柔らかさから包丁の切れ味を長持ちさせる効果があります。また、自然な風合いが料理をする際の雰囲気を高めることもあります。ただし、水分を吸いやすいため、メンテナンスが必要です。

プラスチック製のまな板は、耐久性に優れており、手入れが簡単です。特に生肉や魚を扱う際には、衛生面でのメリットが大きいです。しかし、硬すぎる材質は包丁の切れ味を損なう可能性があります。

ゴム製のまな板は木製とプラスチック製の中間程度の硬さのため、プラスチック製ほど包丁を傷めずに済みます。また、汚れが付きにくくもあります。ただし、熱に弱いという素材なので注意が必要です。

フライパン

フライパンは、料理の多くの工程で使用される基本的な調理器具です。その種類と用途は多岐にわたります。主な種類としては、アルミ製フライパン、鉄製フライパン、そして銅製フライパンがあります。

アルミ製のフライパンは、熱伝導率が極めて高く、加熱速度が速い代わりに、温度が下がるも速いので、時間との勝負になる洋食屋さんやパスタ屋さんなどでよく使われています。
シリコン樹脂加工されていない場合は、かなり手際よく調理しないと扱いが少し難しいです。 アルミ製フライパンはIHで使用できませんが、IHで使えるように鍋底にステンレス素材を溶着させた「貼り底」のものもあります。

ステンレスは最も熱伝導率が低い素材で、温まりにくく冷めにくい特性があるため、多くのフライパンはステンレスとアルミの多層構造(クラッド)で、温まりやすさと蓄熱性のバランスを取っています。
一般に販売されている多くのフライパンはシリコン樹脂加工されているので、焦げ付きにくくオムレツやパンケーキなど、デリケートな食材を扱う際にも非常に便利です。

鉄製のフライパンは、熱伝導率が低く、温めるのに時間がかかりますが、肉厚なものは蓄熱性が高いため、うまく火加減すると温度が安定します。
シリコン樹脂加工されていないものは耐熱性も高いので、高温での焼き物や炒め物に最適です。ただし、錆びやすいので、最初に「油ならし」したり、使用前後に「油がえし」したりと手入れが必要なのが難点です。

銅製のフライパンは、熱伝導率がアルミよりも高く、熱が均一に広がるためムラなく調理できるという特徴があります。このため「巻き鍋」(いわゆる卵焼き器)などによく使われますが、反面、焦げ付きやすいので注意が必要です。また、ほとんどのIHで使用できません。

形状にも用途の違いがあり、深いフライパンは、煮物や炒め物に便利で、平底のものはステーキやパンケーキなど、底面をしっかりと焼きたい料理に適しています。

鍋は、料理の多様性を広げるために必要不可欠な調理器具です。その種類は多く、それぞれが特定の調理方法に適しています。代表的なものとしては、ステンレス製の鍋、アルミ製の鍋、ホーロー鍋、土鍋があります。

ステンレス製の鍋は、耐久性と保温性に優れています。ただし、ステンレス単一素材の鍋は業務用のものがほとんどで、一般家庭向きの鍋は、ステンレスとアルミの多層構造(クラッド)のものが主流です。煮物やスープ作りなどに幅広く使用できます。また、酸や塩にも強いため、トマトソースや酸味のある料理も安心して作れます。

アルミ製の鍋は、軽量で熱伝導性が高く、すぐに熱が伝わるので、時短したいときや一度に大量に作りたいときに向いています。しかし、アルミは酸にもアルカリにも反応してしまう金属のため、長時間の煮込みや、具材をそのまま鍋の中で保存するのはおすすめしません。

ホーロー製の鍋は、鋳物と鋼板の2種類があります。
鋳物タイプは重く、熱が入るのに時間がかかりますが、そのぶん冷めにくいです。また最初に鍋の中で具材を炒めてから、蒸し煮するフレンチのレシピなどには最適です。
鋼板タイプは逆に軽くて熱が入りやすく、比較的扱いやすいのが特徴ですが、鋳物に比べると耐久性に劣るので、鋳鉄のように鍋の中で炒めものをするタイプのものはあまりお勧めしません。

土鍋は、独特の風味と食材の旨味を引き出す能力があります。鍋料理はもちろん、多様な煮物や炊き物(炊飯含む)、そして湯豆腐などの一品料理によく使用されます。ただし、急激な温度変化には弱いので注意が必要です。IH対応のものも最近はありますが、通常のIHだと底面がかなりの高温になり、割れてしまうなどのトラブルも発生します。

鍋の場合も形状が用途に影響します。たとえば、深い鍋は煮物やスープ作りに適しています。一方で、浅い鍋は炒め物やソテーに便利です。

おたま

おたまは、スープやソース、煮物などの液体食材を取り扱う際に非常に便利な調理器具です。主な材質としては、ステンレス、シリコン、木製があります。

ステンレス製のおたまは、耐久性があり、また熱に強いため、高温の料理にも適しています。特にソースやスープを作る際には、均一にかき混ぜることができるので非常に便利です。

シリコン製のおたまは、非常に柔らかく、フライパンや鍋の表面を傷つけにくいのが特徴です。また、シリコン製は熱にも強く、洗いやすいため、手入れが簡単です。

木製のおたまは、自然な素材感があり、熱を伝えにくいため、手に熱が伝わりにくいです。しかし、比較的水分を吸収しやすく、洗浄が難しい場合もあります。

おたまの形状にもいくつかのバリエーションがあります。たとえば穴が空いているおたまは、液体と固形を分けやすく、煮物やスープから具材だけを取り出す際に便利です。
フレンチなどで使われるレードル(横口レードル)も、おたまの一種ですが、先がすぼまっているので、スープをスープ皿に入れたり、ソースを料理の上にきれいにかけたりするのに便利です。

おたまには「液体をすくう」以外に、料理の時に使える大きな役割があります。それは「液体の量を計る」ことです。持っているおたまに液体を入れると何mlになるのかを覚えておくと、料理をする際に洗い物を減らすことができて、とても便利です。

ザル

ザルは、水切りや蒸し料理、さらには食材の洗浄など多目的に使用される調理器具です。主な種類としては、ステンレス製、プラスチック製、竹製があります。

ステンレス製のザルは、耐久性があり、また熱にも強いため、熱湯をかける作業や蒸し料理にも適しています。

プラスチック製のザルは、軽量で扱いやすく、洗浄も簡単です。熱には弱いので、熱湯をかける作業には不向きです。

竹製のザルは、自然な素材感があり、載せた食材ににおいが移ることもありません。きちんと乾燥させないとカビが生えてしまう点には気をつける必要があります。

ボウル

ボウルは、料理の下ごしらえから仕上げまで幅広く使用される多機能な調理器具です。主な材質としては、ステンレス、ガラス、ホーロー、プラスチックがあります。

ステンレス製のボウルは、軽量で丈夫、さらには錆びにくいという特徴があります。特に、生クリームを泡立てるような作業には、冷えやすいステンレス製が適しています。

ガラス製のボウルは、見た目が美しく、また中身が見えるため、混ぜ合わせる際に食材の状態を確認しやすいです。耐熱ガラスであれば電子レンジでも使えます。ただし、重いため取り扱いには注意が必要です。

ホーローのボウルは、無機質になりがちなボウルのなかでも美しいものが多く、テーブル直行の料理にも適しています。しかし、割れやすいため、取り扱いには注意が必要です。

プラスチック製のボウルは、軽量で扱いやすく、また価格も手頃です。しかし、熱に弱いため、熱い食材を扱う際には不向きです。金属製の泡立て器でかくはんすると、細かいキズが付きやすいので使う際は注意しましょう。

ボウルの形状にも工夫があります。一般的な丸形の他に、注ぎ口がついたものや、底が平らなもの、さらには取っ手がついたものもあります。注ぎ口がついていると、液体を移す際に便利です。底が平らなボウルは、混ぜ合わせ作業が行いやすいです。

フライ返し

フライ返しは、揚げ物や炒め物、焼き物など多くの調理方法で使用される便利な調理器具です。主な材質としては、ステンレス、シリコン、木製があります。

ステンレス製のフライ返しは、耐久性があり、また熱にも強いため、高温での調理に適しています。ただし、フライパンの表面を傷つけやすいので、特にシリコン樹脂加工されたフライパンを使用する際は注意が必要です。

シリコン製のフライ返しは、柔らかくてフライパンを傷つけにくいという特徴があります。また、熱にも比較的強いため、炒め物や焼き物にも使用できます。ただし、極端な高温には弱いので、揚げ物には不向きです。

木製のフライ返しは、自然な素材感があり、フライパンを傷つけにくいです。しかし、水分を吸いやすく、また熱に弱いため、長時間の使用や高温での調理には不向きです。

一般的な平らな形状の他に、食材を挟みやすいように中央が凹んでいるもの、縁が高くなっていて液体も掬えるような形状のものなど、用途に応じて選ぶことができます。

フライ返しは英語で「ターナー」と言いますが、ハンバーガー屋でパティを裏返す時に使っている金属製のヘラのようなものを想像するかもしれません。 目玉焼きなどを小さなフライパンで作ると、普通の大きさのフライ返しでは、フライパンの側面に引っかかってすくうのが難しい時があります。小ぶりなターナーをひとつ持っていると、そんな時にも便利です。

菜箸

菜箸は、日本料理をはじめとする多くの料理で使用される多機能な調理器具です。主に炒め物や取り分け、食材の配置など、デリケートな作業に適しています。材質には竹、木、ステンレスなどがあり、それぞれ特性が異なります。

竹や木製の菜箸は、食材に優しく、熱伝導率が低いため、高温での調理にも適しています。ただし、水分を吸収しやすいので、使用後はしっかりと乾燥させる必要があります。

ステンレス製の菜箸は、耐久性に優れ、また熱にも強いですが、熱伝導率が高いため、高温での調理時には取り扱いに注意が必要です。

炒め物での使用では、菜箸の先端で食材を軽くつまみ、炒めることで均一に火を通すことができます。特に竹や木製の菜箸は、食材を傷つけにくいので、野菜や豆腐などのデリケートな食材の炒め物に適しています。

取り分けにおいては、菜箸の長さと先端の形状が活かされます。長い菜箸は、深い鍋や大きなボウルからも食材を取り出しやすく、また先端が細いものは小さな食材も掴みやすいです。

食材の配置にも使えます。たとえば例えば、お寿司やデコレーションが必要な料理で、食材を正確に配置する際には、菜箸の先端の細さと長さが非常に役立ちます。

主に和食料理屋で使われているステンレスの「真魚箸(まなばし)」も菜箸の一種ですが、これはまさに「盛り付け専用」の先が細い菜箸で、プロの道具ですが、本当にきれいに盛り付けをしたい時には一般家庭でも重宝しますし、先端が金属なので汚れをさっと拭いて使えるところも、使ってみるとかなり便利です。

はかり、計量カップ

電子はかり(キッチンスケール)は、精度が高く、微量な食材や液体も正確に計量できます。特に、パン作りやケーキ作りなど、精度が求められる料理には欠かせません。
多くの電子はかりには、0表示機能や単位の切り替え機能がついている製品もあるため、多彩な料理にも対応しています。

一方で、計量カップは手軽で、大量の食材や液体をざっくりと計量するのに便利です。しかし、計量カップは形状や材質によって微妙に計量が異なる場合があります。そのため、精度が必要な場合は電子はかりを使用することが推奨されます。

また、電子はかりは食材を直接乗せるだけで計量できるので、洗い物が少なく済む利点もあります。計量カップを使用する場合、その都度洗う必要があるため、手間がかかる場合もあります。

お菓子を作る場合は、「0.1g単位」で計れるはかりを選ぶのが特におすすめです。
また、計量カップは50mlまで5ml刻みで計ることのできる製品も販売されており、大さじ・小さじなど少量の液体は計量スプーンより正確に計ることができます。

保存容器

調理を終えた後、残った食材や作った料理を保存する際に欠かせないのが保存容器です。保存容器にはさまざまな種類と材質があり、それぞれに特有の密封性や耐久性があります。

一般的にはプラスチック、ガラス、ステンレス、陶磁器、ホーロー(鋼板)などの材質で作られています。
プラスチック製は軽くて扱いやすいですが、色や匂いが移りやすい点がデメリットです。
ガラス製は重いものの、匂い移りが少なく、見た目も美しいため、皿に移し替えずテーブルにそのまま置いてしまうのもありです。
ステンレス製は軽くて丈夫、しかも匂い移りが少ないですが、中身が見えないため、何が入っているのか一目でわかりにくいです。
陶磁器製は見た目が美しく、オーブンでも使えるものもありますが、重くて割れやすい点が注意が必要です。
ホーロー(鋼板)も匂い移りしないのが特徴ですが、電子レンジで使用できません。一方で商品によってはIHにそのままかけて温められるのがメリットでもあります。

密封性については、特に生鮮食品や液体を保存する際に重要です。シリコン製のパッキンがついたものや、バキューム式の容器は密封性が高く、食品の鮮度を長持ちさせます。一方で、繰り返し使う場合はパッキンの劣化に注意が必要です。

耐久性も重要な要素で、特に頻繁に使う容器には注意が必要です。ガラス製やステンレス製は耐久性が高いですが、プラスチック製は経年劣化でひび割れや変形が起きやすいです。

あると便利な調理器具

次に「あると便利な調理器具」に焦点を当てたいと思います。これらは、必須ではないものの、料理の効率や質を向上させるアイテムです。たとえば、皮むきが簡単にできるピーラーや、卵白をしっかりと泡立てることができる泡立て器など、特定の作業を効率化する道具が多く含まれます。

また、フードプロセッサーやジューサーのように、複数の作業を一つの器具でこなせる多機能なものもあります。これらは、特に時間がない中での調理や、多種多様な料理に挑戦する際に非常に役立ちます。

これらの器具を使いこなすことで、料理の幅が広がり、より楽しく、より美味しい料理作りが可能になります。

ピーラー

ピーラーは、野菜や果物の皮を薄く剥くための専用器具で、手軽に使えるため家庭料理においても非常に便利です。主にステンレス製とセラミック製があります。ステンレス製は切れ味が良く、セラミック製は錆びないとされています。

使い方としては、持ち手をしっかりと握り、食材の一端から反対側へと滑らせるように皮を剥きます。

特に、丸い形状の食材に対しては、一箇所に力を集中させず、均等に力をかけることがポイントです。これにより、ムラなく綺麗に皮を剥くことができます。

泡立て器

泡立て器には大きく分けて、手動式と電動式の二種類があります。
手動式は一般的にワイヤーが螺旋状になっているものが多く、手でグリップを握って泡立てるタイプです。電動式はボタン一つで高速に泡立てることができ、特に大量の液体を泡立てる際には非常に便利です。

泡立て器の主な用途は、卵白をしっかりと泡立てることでスポンジケーキやメレンゲにボリュームを出すこと、またはクリームやソースを滑らかに仕上げることです。特に、卵白を泡立てる際には、泡が均一になるように一定の速度とリズムで操作することが重要です。

使い方としては、泡立てる食材をボウルに入れ、泡立て器を垂直に持ち、上下または円を描くように動かします。電動式の場合は、速度調整が可能なものもあり、食材や目的に応じて選べます。

フードプロセッサー

フードプロセッサーにはいくつかの種類がありますが、一般的にはミキサー、ブレンダー、ミンサーなどの機能を一つに備えたものが多いです。また、専用のアタッチメントを使えば、生地を練ることも、ジュースを作ることも可能です。

材質については、本体は多くの場合プラスチック製で、刃はステンレス製が一般的です。ただし、高級機種ではガラスや金属製の本体も見られます。

フードプロセッサーの用途は非常に広く、たとえば、玉ねぎやにんじんのみじん切り、パンやクラッカーの粉砕、果物や野菜のジュース作り、そして生地の練りなどがあります。特に、大量の食材を処理する際や、一定の大きさや形に切りたい場合には、手作業よりも高い精度と効率が期待できます。

使い方は簡単で、食材を投入口から入れ、必要なアタッチメントとスピードを選んでスタートボタンを押すだけです。多くの機種ではスピード調整が可能で、食材や調理方法によって最適な設定ができます。

グリルパン

グリルパンにはいくつかの種類がありますが、一般的には陶器製とアルミニウム製が主流です。陶器製は保温性が高く、一度熱が通れば長時間その熱を保持できます。しかし、重いため取り扱いには注意が必要です。一方、アルミニウム製は軽くて熱が伝わりやすいですが、冷めやすくもあります。

グリルパンの主な用途は、焼き料理です。特にステーキや焼き魚、焼き野菜など、焼き目が美味しさを引き立てる料理に適しています。溝によって余分な脂が落ち、食材本来の美味しさが際立ちます。

使い方は非常にシンプルで、まずグリルパンをしっかりと熱してから食材をのせます。その後、適度なタイミングで裏返し、焼き目をつけるだけです。焼き加減は食材や好みによって調整できますが、高温で短時間焼くことで、食材の内部はジューシーに、外側はカリッと仕上がります。

グリルパンは、特にバーベキュー料理を好む方や、レストランのようなプロフェッショナルな焼き上がりを求める方におすすめです。ただし、溝の掃除が少々手間になる場合もあるので、その点を考慮した上で選ぶとよいでしょう。

ガーリックプレス

ガーリックプレスには主にステンレス製とプラスチック製の二種類があります。ステンレス製は耐久性があり、長い間使用できる一方で、価格が高めです。プラスチック製は手頃な価格で手に入るものの、耐久性に劣ります。

使い方は非常に簡単で、ガーリックの皮を剥いた後、プレスの穴に挿入します。その後、ハンドルを握って押し下げると、ガーリックが細かく潰れて出てきます。この方法で、手を汚すことなく、また、包丁で細かく切る手間を省くことができます。

ガーリックプレスの最大の利点は、ガーリックの風味を最大限に引き出せることです。細かく潰されたガーリックは、料理にすぐに溶け込むため、風味が際立ちます。特に、イタリアンやアジア料理、肉料理など、ガーリックの風味が重要なレシピには欠かせないアイテムです。

ただし掃除が少し面倒でもあります。ガーリックが詰まりやすく、その部分をきれいにするためには少し手間がかかります。

ジューサー

ジューサーには大きく分けて二つのタイプがあります。
一つ目は「パワージューサー」で、高速で回転するフィルターを使ってフルーツや野菜を押し潰し、ジュースを抽出します。このタイプは操作が簡単で、短時間で多量のジュースを作ることができます。ただし、高速回転によって発生する熱で栄養素が失われる可能性があります。

二つ目は「スロージューサー」で、低速で材料を押し潰すことでジュースを抽出します。このタイプは、栄養素をより多く保持できるとされていますが、価格が高めで、ジュース作成に時間がかかる場合もあります。

ジューサーの使い方は基本的に簡単ですが、いくつかのポイントを押さえるとより美味しいジュースが作れます。まず、フルーツや野菜は新鮮なものを使用することが基本です。
次に、皮をむくかどうかは、そのフルーツや野菜の種類と、どれだけ栄養素を摂りたいかによります。また、ジューサーを使う際には、必ず製造元の指示に従って安全に操作してください。特にパワージューサーは高速回転する部品がありますので、取扱いには十分注意が必要です。

キッチンタイマー

キッチンタイマーにはさまざまな種類がありますが、大きく分けてデジタルタイマーとアナログタイマーがあります。

デジタルタイマーは、液晶画面で時間を設定し、音や振動で知らせてくれます。一方、アナログタイマーは、ダイヤルを回して時間を設定し、時間が来るとベルが鳴るタイプです。
どちらも一長一短があり、デジタルタイマーは正確な時間設定が可能ですが、電池が必要です。アナログタイマーは電池不要ですが、時間設定が大まかになる場合があります。

また、スマートフォンのタイマーアプリを利用することも一つの方法です。多機能なアプリでは、複数のタイマーを同時に設定できるものもあり、高度な調理にも対応できます。

粉ふるい

粉ふるいには主に4種類があります。裏ごし器のタイプ、ストレーナータイプ、カップタイプ、スプーンタイプです。
裏ごし器は細かくふるえるのでお菓子作りに向いています。ストレーナータイプは持ち手がついており、大量の粉をふるう場合に最適です。カップタイプは一度にふるえる量は少なめですが、片手で使える手軽さがメリットです。逆に少量の粉をふるいたい場合はスプーンタイプがおすすめになります。

クッキーやケーキ作りでの使い方としては、まずはレシピに従って必要な量の粉を計量します。次に、その粉を粉ふるいに入れ、ふるい分けます。この工程は、粉と他の成分(ベーキングパウダーなど)を混ぜ合わせる前に行うことが一般的です。ふるい分けた後の粉は、他の成分とより均一に混ざり、焼き上がりも美しくなります。

特にスポンジケーキやマカロンなど、食感が重要なレシピでは、この工程を省略すると出来上がりに大きな影響を与える可能性があります。また、粉ふるいを使うことで、粉類がより細かくなり、それが食品の質感を向上させる効果もあります。

また、天ぷらやとんかつの小麦粉をふるったり、生姜焼きやソテーなどにソースを絡ませたい時に、均一に小麦粉や片栗粉を降るためにも使えます。