ヴァイキング (映画)
あらすじ
悪名高きヴァイキング王ラグナーは、イングランド王を殺害し、王妃エニッドを我が物とした。その後王位を継いだのは、野望に燃えるエイラで、エニッドはラグナーの子を生んだものの、神父ゴドウィンに手放すようにさとされ、別れる際、その子の首に、イングランド王家に伝わる剣の宝石を外してかけておいた。
歳月が流れ、ラグナーとエニッドの子エリックは、運命のいたずらで父の奴隷となっていたが、本人はそのことを知らなかった。一方ラグナーの子アイナーは、鷹匠をしていたエリックと争いになり、鷹のせいで片眼を失う。罰せられようとしていたエリックの首の宝石から、イングランド王家の後継者であることを見抜いたエグバートは、巫女と2人で彼を助け、エリックは、アイナーに囚われていたノーサンブリア王女、モーガナとイングランドに脱出する。
ラグナーが後を追うが、船は難破し、エリックに助けられたところをイングランド兵士に捕らえられ、ラグナーは死罪となり狼の穴に投げ込まれる。一方エリックは、モーガナとの結婚を望むが、エイラはエリックの左手を切り落とし、国に帰してしまう。国に戻ったエリックは、異母兄で敵でもあるアイナーと手を組んで、イングランドに攻め入る。アイナーは、モーガナが、エリックに心を寄せていること、そしてそのモーガナから、自分とエリックが異母兄弟であることをきかされて、エリックと激しく争うが、一瞬の気の緩みから、弟の刃に倒れる。
それからしばらくのち、アイナーの弔いの船に火が放たれるのを、エリックとモーガナが見守っていた[4][5]。  
キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
|---|---|---|---|
| NET版 | TBS版 | ||
| アイナー | カーク・ダグラス | 宮部昭夫 | 森川公也 | 
| ラグナー | アーネスト・ボーグナイン | 大平透 | 富田耕生 | 
| モーガナ王女 | ジャネット・リー | 鈴木弘子 | 宗形智子 | 
| エリック | トニー・カーティス | 広川太一郎 | |
| ゴッドウィン神父 | アレクサンダー・ノックス | ||
| エグバート | ジェームズ・ドナルド | ||
| エニッド王妃 | マキシン・オードリー | ||
| エイラ王 | フランク・スリング | ||
| ブリジット | ダンディ・ニコルズ | ||
スタッフ
- 監督 - リチャード・フライシャー
 - 製作 - ジェリー・ブレスラー
 - 原作 - エディソン・マーシャル
 - 脚本 - カルダー・ウィリンガム、デイル・ワッサーマン
 - 撮影 - ジャック・カーディフ
 - 音楽 - マリオ・ナシンベーネ
 
[5]
エピソード
ロケに使われたフランスのフォール・ラ・ラット(ラットの要塞)
- ノルウェーの、ハルダンゲル・フィヨルドの近くにある、クヴィンヘラ(英語版)でロケが行われた時、地元の人々の多くがエキストラとして撮影に参加した。今もその当時を覚えている人もいる。他にもフランス、ドイツ、ユーゴスラビア(現クロアチア)でロケが行われている。
 
- アイナーの弔いの船に、火のついた矢を放つ場面で、フライシャー監督は、1、2の3でみんなが矢を放つようにしていたが、いざ本番になると、2でまず矢が1本当たり、次の3で他の全員が矢を放った。監督は、はじめに1本、続いて多くの矢が飛ぶのがいかにも厳粛であるとして、その映像を使うことにした[2]。
 
- 食べ放題の料理をバイキングと呼ぶのは、この映画に由来している。帝国ホテルでスモーガスボードを採り入れる際、この名前が言いづらかったため、一般的な北欧のイメージとしてのバイキングに加え、当時、ホテル近くの日比谷映画劇場で上映されていたこの映画の、食事風景の場面にヒントを得たといわれる[6]。
 
「食べ放題」も参照
  - エイラ王のモデルはノーサンブリア王エラ(ノーサンブリア王)(英語版)、ラグナーのモデルは北欧の伝説に登場する英雄ラグナル・ロズブロークである。
 
Blu-ray・DVD
- 【Blu-ray】ヴァイキング HDマスター版 2019年4月21日発売
 - 【DVD】ヴァイキング HDマスター版 2019年4月21日発売
 - 【DVD】バイキング <初回限定生産> 2008年8月22日発売
 - 【DVD】バイキング 2007年10月24日発売
 - 【DVD】バイキング <初回限定生産> 2007年1月19日発売
 - 【DVD】バイキング <期間限定生産> 2006年6月17日発売
 - 【DVD】バイキング <今だけ2枚で¥1990/初回限定生産>2005年2月18日発売
 - 【DVD】バイキング 2004年7月2日発売
 - 【DVD】バイキング 2003年10月3日発売
 
[4]
脚注
- 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)149頁
 - ^ a b The Vikings (1958) – IMDb
 - 「作品情報」ヴァイキング – キネマ映画旬報データベース
 - ^ a b c 映画 バイキング - allcinema
 - ^ a b ヴァイキング - Movie Walker
 - バイキング呼称の歴史|歴史・トレンド|ランチビュッフェ日和
 
関連項目
外部リンク
- MGM's Official Site for The Vikings - Released Jun 28, 1958(公式サイト)
 - ヴァイキング - allcinema
 - ヴァイキング - KINENOTE
 - The Vikings - オールムービー(英語)
 - The Vikings - IMDb(英語)
 
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