2020年9月18日金曜日

FTPL

997 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロレ Spcb-1nZa)[sage] 2020/09/18(金) 10:07:02.38  ID:WYGNWlLtp 
新フィッシャー主義とFTPL - himaginaryの日記

インタビュアー
サージェントはこの理論を30年以上前に開発しましたが、主流派にこれまで採用されてこな
かったのはなぜでしょうか? 何が最近変わったのでしょうか?
コクラン
実際のところ、FTPLはもっとずっと以前に遡ります。アダム・スミスは次のような素晴らしい
言葉を残しています:

税のうち一定割合はある種の紙幣で支払わなければならない、と布告した王子は、それによっ
てその紙幣に一定の価値を与えているのである。(国富論、第2冊)


“A prince who should enact that a certain proportion of his taxes should be paid in a paper money of a certain kind might thereby give a certain value to this paper money.” (Wealth of Nations, Book II)
 
ということで、基本的な考えはアダム・スミスにあったのです。
すべての貨幣経済学における謎は、「この紙切れのためになぜ我々はこれほど一生懸命に働くの
か?」というものです。考えてみれば、それは本当に謎です。あなたも私も一日中額に汗し
て働き、家に何を持ち帰るのでしょうか? 死んだ大統領の絵が印刷された幾枚かの紙切れ
です。この小さな紙切れのためになぜ我々はこれほど一生懸命に働くのでしょうか? 誰かが
それを受け取ると知っているからです。しかしなぜその誰かはそれを受け取るのでしょうか? 
これが経済学の謎です。
FTPLはこの謎に根本的な回答を与えます。その理由というのは、米国では毎年4月15日に税金
を払わなければならないからです。そして納税は、まさにその政府貨幣によって行わねばなり
ません。かつては羊や山羊で納税していた時代もありましたが、今は受け取ってもらえません。
彼らは紙幣を取り戻したがっています。ということで、根本的には、貨幣の価値は、政府がそれ
を税金として受け取ることから生じているのです。
サージェントの研究はそのことを示す上で極めて素晴らしいものでした。しかしミルトン・
フリードマンも、金融政策と財政政策の協調について有名な論文を書いています。ということで、
ある意味においては、この理論は昔から存在していたのです。問題は、どの程度重きを置くか、
ということに過ぎなかったわけです。

Cochrane, John H. (1998) “A Frictionless View of US Ination.” In Ben S. Bernanke and Julio J. Rotemberg. eds. NBER Macroeconomics Annual 1998. Cambridge, MA US: MIT Press. pp. 323–334.

Sargent & Wallace (1981)
Some Unpleasant Monetarist Arithmetic Thomas Sargent,Neil Wallace (1981)
https://www.minneapolisfed.org/research/qr/qr531.pdf


《ある君主が、かれの税の一定部分は一定の種類の紙幣で支はらわれなければならないという、法令をだすとすれば、かれはそうすることによって、この紙幣に一定の価値をあたえうるであろう。》
アダム・スミス『国富論』2:2最終部
世界の大思想上
参考:
ミルトン・フリードマン  資本主義と自由  Milton Friedman Capitalism and freedom 1962
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/milton-friedman-capitalism-and-freedom.html
「ヘリコプター・マネー」は、米経済学者のミルトン・ フリードマン氏が、1969年の論文(”TheOptimum Quality of Money”)ch.1のなかで提唱された。
1992年MONEY MISCHIEF 『貨幣の悪戯』(1993・三田出版会)2章で再説。

M.フリードマン著『最適通貨量』単著
昭和45年1月 世界経済 161号(p40~p45) 要約のみ
Milton Friedman;The Optimum Quantity of Money And other Essays. 1969.

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