ライプニッツ:インデックス
ライプニッツ:メモ
English: Binary numeral system - "Gottfried Wilhelm Leibniz "De Dyadicis" Signature LH XXXV, III B 1, Bl. 1-4
An English translation of EXPLANATION OF BINARY ARITHMETIC by Gottfried Wilhelm Leibniz, from 1703
Leibniz on Binary Arithmetic. 3/15/1679 CE - 1705 CE. A manuscript dated March 15, 1679 by Gottfried Wilhelm Leibniz ..
The use of binary numbers date back to ancient Egypt, but it was 17th-century philosopher and ...
Gottfried Wilhelm Leibniz 1 July 1646 – 14 November 1716 was a German philosopher, polymath and mathematician ...
ライプニッツの二進法
ライプニッツの二進法
先日ライプニッツのモナドロジーの図解を紹介したが、http://yojiseki.exblog.jp/7296617/
(表象作用)
中心への集中━┓
┣モナド━┓
全体へと脱中心┛ ┣━真モナド┓
(欲求作用) 脱モナド┛ ┣存在
(反省作用) 逆モナド┛
(小さな神)
(表象作用) (欲求作用)
┗━━┳━━┛
モナド 脱モナド
┃ (反省作用)
┗━━┳━━┛
真モナド 逆モナド
┃ (小さな神)
┗━━┳━━┛
存在
ライプニッツはいくつかのレベルをわきまえて論じており、もちろん全てのレベルをモナドは横断するが、ライプニッツの本領は社会科学ではないのだからそのレベルで期待するべきではない。この点で『モナドロジー』の持つ異なるレベルを整理した「系統図」が分かりやすくて参考になる。
『『モナドロジー』を読む』(池田善昭、p137より)
今度はライプニッツ自身による図解を紹介したい。
ライプニッツ著作集8(p189)より
これはライプニッツ研究者の中でもどう扱っていいのか意見の分かれる書簡(デ・ボス宛書簡)にある図だ。
しかし、ここから二進法がライプニッツの基本的な考え方の形式としてあったことがわかる(易経への関心は単なるキッチュではなかった)。
先日紹介した図は片方の側だけ二進法が詳細に展開したが、本来は陰陽どちらの側も無限*に分割され得るのだ。
スピノザと違うのは属性の扱いだが、ライプニッツは属性を中間領域として保留しているようだ**。むろん微分の発見者として、その無限というより多様性の認識はスピノザよりも精緻であったと言える。ただし、全体に奉仕する個体という解釈を許すという点で危険があるだろう。
ライプニッツの今日的位置づけとしては、ハイデガーがスピノザを敬遠してライプニッツを論じたこと、チョムスキーの生成文法の原型がライプニッツにあるということ、論理学への功績がゲーデル、ラッセルらへの影響として多大であるということは強調するべきだろう。著作集第9巻(p361)にはホーキングの宇宙論を思わせる図もあって驚いた***、、、
注:
*
厳密には無限には三種類あるという(『ライプニッツ術』p65)。
**
「様態でないものは実体的と言うことができます。(略)また、様態でないような属性的偶有性があるのかどうか、私にはわかりません。」(著作集9巻p187デ・ボス宛書簡より)
デカルトは属性を様態に、スピノザは属性を神の実体に帰属させたが、ライプニッツは態度を保留している。ただし、あえて言えば若干スピノザよりではある。スピノザとライプニッツの類似に関してはドゥルーズの『スピノザと表現の問題』が詳しい。
***
(↑間接的な論敵ニュートンのアーカイブ?より。線分ABという宇宙の最初の状態以前を概念的に想定しうるという説明。そういえばデータベースという考え方もライプニッツが先駆だ。)
追記:
以下はライプニッツがデザインしたコインの下絵
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